■世界の成り立ち(ネタバレあり)
本編では明かされませんでしたが、世界の成り立ちに付いて知りたかったような感想が見受けられましたので、こちらで明かしておきます。
ゲーム上のネタバレも含みますので、閲覧にはご注意下さい。
あちらの世界ですが。
福さんからご指摘いただいてましたが、ご想像の通りあの世界は神鏡に関わる世界です。
天帝が遠呂智に襲撃された際、神鏡にひびが入りましたが、その時砕けた極小さな欠片が世界の源になりました。
神鏡が砕ける際、天帝は命を落としましたが、絶命する寸前に思っていたのが人の子のことです。
自分が死んだら、人の子はどうなるのだろう……と心配すると同時に、かつて一度だけ訪れたことのある人の子の世界が脳裏を横切りました。
景色と共に『人の子が幸せであるように、何者にも脅かされず、満たされているように』と願います。
その思いを神鏡の欠片が映し込み、あの世界が出来た訳です。
世界の構造がああいう作りなのは、鏡合わせになった欠片の中に天帝の想いが閉じ込められた為です。
鏡合わせの鏡の中に思いが閉じ込められることにより、天帝の死に際のわずかな力が増幅され、世界を構築するだけの力が生まれた次第です。
残念ながら、天帝自身は人の子の営みにまでは詳しくなかった為、どこか足りない世界になりました。
それはそれで然したる不自由なく過ごせていた訳ですが、一つの問題が起こります。
天帝の死という過去が改変され、なかったことにされようとしていました。
天帝の死と共に生まれた世界な訳ですから、天帝が死ななければ世界そのものが無に帰します。
世界の意志には、『(この世界の)人の子が幸せであるように、何者にも脅かされず、満たされているように』という天帝の意志がそのまま反映されていますから、世界が無に帰すことは最もあってはならないことである訳です。
どうするべきか。
世界は、天帝の代わりに世界を維持してくれる『人の子』を求めました。
これが、今回のシナリオの発端です。
あの世界の敗因は、招いたつもりの人の子が、あの世界を気に入るどころか恐怖や嫌悪を感じてしまったことかと思います。
こんな感じでした。