互いに向き合い、武器を引き、頭を下げる。
 それまできりりと引き結ばれていた相貌が崩れ、気の抜けた顔を見せた。
「もー、子龍少しは手加減してよー!」
「手加減して訓練になるか、馬鹿者」
 馬鹿呼ばわりされて、は口を尖らせた。
 趙雲が目で合図してきたのを見て、顔色が変わる。
「……ねぇ、せめて、汗流してから……」
「駄目だ、約束したろう」
 交渉の余地もない趙雲の言葉に、は半ば自棄になりつつその後を追った。

 薄暗い倉庫で、趙雲は萎えたままの肉棒を掴み出した。
 は膝を着き、舌を伸ばす。
 汗で蒸れた匂いが独特の匂いとあいまって吐き気を催させる。込み上げるものをは敢えて耐えた。
 舌先で触れると、肉棒は強い反応を見せる。
 鼻先を掠めて首をもたげたそれを、指で支えて持ち上げる。
 匂いを嗅がぬようにして、口の中に含むと、生温い肉の感触が更に吐き気を誘った。
 唾液を塗りこめるようにして舌を絡めながら、頭を前後に揺らして肉棒を刺激する。
 時折趙雲が指示を出してくるのに従い、黙々と愛撫を続けた。
 肉棒の奥から競りあがってくる感触を感じ、は亀頭に吸い付くようにして身構える。
 強く吸い上げた瞬間、趙雲の肉が弾けて精液が勢い良く噴き出した。
 味わうでなく嚥下する。量が半端でないから、一瞬でも躊躇ったら嘔吐いてしまう。
 すべて嚥下すると、はその場に尻餅を着いた。
 頭がボーっとする。
 精液は絶対体に悪いと思った。
 趙雲はを抱き起こすと、悪びれもせずにその足の間を指で撫で回す。
「……んん、触んないで、よ……」
「こんなになっているというのにか?」
 槍を教える代わりに、訓練が終わった後必ず趙雲に奉仕すると約束させられた。
「だっ……て、子龍……絶対、中で、出しちゃう……からっ……」
 触るなと不埒な手を取り押さえようとするのだが、趙雲はの抵抗を難なく避けて指を閃かす。
「出さない」
「嘘」
 睨み付けるに、あっさりと『嘘だ』と返し、隙が生じたのを見てショーツを引き摺り下ろした。
「あっあっ、嘘つき、嘘つきっ!!」
 足をばたつかせて抵抗するに、趙雲は薄っすらと笑いながら答えた。
「ああ、嘘つきだとも」

  終

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