森の木陰で一休みしていると、此処までを連れて来た孫堅がはっと息を飲む。
、動くな。蛇だ」
 え、と振り向こうとするのを、孫堅は鋭い叱咤で止めた。
「毒蛇だ。動いてはならん」
 孫堅が静かに剣を抜くのを見て、も事の重大さを知る。
 足ががくがくと震え出し、動くなと言われても震えを留めることが出来ない。
 じりじりと足を進めていた孫堅が、すっと膝を屈めると弾かれたように目掛けて飛び込んでくる。
 の頭上すぐにあった枝を切り落とすと、の腕を引き後ろに飛んだ。
 横倒しに倒れるまま倒れ、孫堅はの体を抱き寄せた。
「危ないところだったな」
 にっこりと笑う孫堅に、礼を言おうとしたの顔が強張る。
「どうした、
「……ここにも、蛇が居るみたいですねぇぇぇ」
 ゆっくりと起き上がろうとしたの足に、何時の間にか孫堅の足が絡みついていて動けない。
 は作り笑顔を孫堅に向けると、絡みついた足を指差した。
 うむうむと頷くと、孫堅は足を絡めたままを横倒しに倒した。
、蛇が獲物を捕らえる時の方法を知っているか」
「知りません、知りたくもありません」
「こうしてな」
 の返事を聞かない振りで、孫堅はの体を撫で回した挙句腕で巻き締める。
「全身を拘束して、じりじりと締め上げるのだ」
「だから、やっ、何処触ってんですかぁっ!!」
 胸やら尻やらを撫で回す孫堅に、は悲鳴を上げる。力いっぱい暴れているつもりなのだが、孫堅を振り落とすどころか更に複雑な体勢に持ち込まれている。
 の体を押さえつつ、の衣服を剥いでいく様はまさに神業ならぬ蛇業だ。脱皮させられているような心持になった。
「あ、駄目っ」
 恥丘の柔らかく盛り上がったところに、硬い先端を押し当てられて半泣きになる。
 ぐりぐりと押し当てられて、体が反応を示し始めた。
「蛇は、暗くて湿ったところを好む」
 下着を捲られて、潤った秘裂に直接肉棒が押し付けられた。表面を擦られて、甘い声が漏れる。
 押し入ってくる質感に、の声が高く上がった。
「わかるか?」
 膣壁を押し退けつつ進む『蛇』は、蠕動する肉に震え喜びを表す。
 ゆったりと腰を前後されて、はついに諦めた。
「馬鹿っ、嘘つき、これが目的だったんでしょうっ!」
「それは違うぞ」
 蛇の目的は子孫繁栄、生き物、特に雄などは皆そうだと嘯く孫堅に、は腹に力を篭めて、今一度『この大嘘つきっ!!』と罵った。

  終

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